学校法人 福井城之橋学園/城之橋幼稚園

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今月の園長メッセージ

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9月『求めなさい。そうすれば、与えられる』(マタイによる福音書 7章7節)

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「神さまの視点ん。私たちの願い」                 園長 浦上 充

運動会やお楽しみ会、そしてクリスマスと楽しいことが満載の2学期が始まりました。今学期も子ども達といっしょに元気いっぱい歩んで行きたいと願っています。
私はこの夏、話題の「バベルの塔」展に行ってきました。ピーテル・ブリューゲルという16世紀オランダの画家の展覧会です。「バベルの塔」は、旧約聖書創世記11章の話をモチーフに描かれています。「大洪水を生き延びたノアの子孫のニムロデが権力を誇ろうと、天にまで届く高い建物を建て始めましたが、神さまの怒りをかい、お互いの言葉が通じないようにして、建設が中止になった」というお話しです。
「バベルの塔」を見ていて、特に興味深かったのは、絵画に描かれている約1,400人の豆粒ほどに描かれた人たちが、それぞれ違う動きをしている点です。みんなが一生懸命働いているわけではありません。中にはサボったり、寝ころがっている人もいますし、おしゃべりに夢中になっている人もいます。そっぽを向いている人や、お尻を出して用を足している人もいます。
「バベルの塔」の聖書の箇所を表面的に読むと、神さまが、思いあがった人間を懲らしめるために、罰を下しただけのお話しのように見えますが、ブリューゲルが伝えたかったのは、それ以上の神さまの思いでした。この絵を読み解く鍵は、この絵が描かれた塔の視点です。この塔の絵は、下からでもなく横からでもない、雲の上、神さまの視点から描かれていました。ブリューゲルは違いを持つ人たちのそれぞれの瞬間を描くことによって、どのような事があったとしても、神さまが、ちゃんと一人ひとりに目を注いで、大切にしてくれていると伝えたかったのだと思います。
9月に与えられた聖書のお言葉。「求めなさい。そうすれば、与えられる。」この言葉は、「お願いすれば、何でも叶えてもらえる」というものではありません。皆でお祈りをして、願いを深めていく中で、自分が本当に求めているものが何であるのかに気づかされます。どれほど大きな塔を建てても、一人一人をちゃんと見ていて、大切にしてくださる神さまです。人を貶めたり、いじわるをしたり、おごり高ぶった願いは聞き届けられません。自分が何を求めているのか、願っているのかをしっかりと考え、お祈りしながら今月も歩んでいきたいと思います。
(「バベルの塔」の複製画を2階の教会に展示しています。どうぞご覧ください。)