学校法人 福井城之橋学園/城之橋幼稚園

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今月の園長メッセージ

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9月「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」(ルカによる福音書5章4節より)

「言葉を受けて」          園長 栗原武士

日中はまだ暑いですが、少しずつ朝晩は涼しくなってきました。秋雨前線もやってきて秋の空気を感じています。夏休みも終わり、いよいよ2学期が始まりました。運動会やクリスマスなど、楽しい行事が沢山予定されています。子どもたちが2学期の歩みを通して更なる輝きを見せてくれることを今から楽しみにしています。

私はこの夏休み、沢山の生き物に囲まれて生活しました。もともと金魚を飼っていたのですが、子どもたちがカブトムシを頂き、カエルやメダカ、カナブンの幼虫を捕まえたので飼いたいということになりました。他にもタニシやエビも飼うことにしました。生き物を飼うことは、世話の必要もあり大変ですが、子どもたちはその生き物の生態に興味を持ち、自分たちで本を調べ、観察する中で沢山の発見をしました。実際にカエルが餌を食べる瞬間の動きを見た子どもは「図鑑に書いてあるけど、本物の動きってすごいね。」と驚きの声をあげました。こうして学んだことは忘れることはないでしょう。

子どもから生き物を飼いたいという声を聞くと、つい大変さを先に思い、「ダメダメ」と拒否することは多いと思いますが、飼う中で学ぶことは沢山あり、その中で大人も初めて知ったことが沢山あります。これは生き物を飼う話だけではありません。子どもから何かを体験してみたい、やってみたいという声を聞きます。当然、すべて希望通りに応えることは出来ませんが、そんな時、大人の経験や考えから先に答えを出してしまい、「ダメダメ」と拒否してしまうことがあります。そうすると子ども自身が体験し、経験するチャンスを失うことになります。それよりも体験する子どもに寄り添い、その時間や経験を一緒に共有することで、子どもはより経験を心に刻み、大人もそこからいろいろなことを学び、子どもと大人の関わりも深まるのです。

今日の聖書の箇所は、漁師であるシモンにイエス様が漁を勧める言葉です。この時のシモンは一晩中漁をして魚を捕まえられず、あきらめていた所に声を掛けられました。その後、彼が網を下ろすと大漁となるのですが、私たちも彼のように経験や思い込みに縛られていることが多いと思います。それに対し、子どもたちが心躍らせ、挑戦したい気持ちを出している姿に、ハッとさせられることがあります。自分たちもそうして挑戦し、失敗も成功も糧として成長してきたことを思い出します。子どもの挑戦する気持ちや心、それは神様から与えられた恵みだと思います。この2学期も子ども達の思いに寄り添い、支えていき、共に歩んで行きたいと思います。