学校法人 福井城之橋学園/城之橋幼稚園

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今月の園長メッセージ

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7月『探しなさい。そうすれば、見つかる。』(マタイによる福音書 7章7節)

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「心をはぐくむ歌声」                     園長 浦上 充

あじさいが美しい花を咲かせる頃となりました。まだ梅雨が続いていますが気持ちの良い晴れ間を縫って、城之橋の子ども達は、どろんこあそびをしたりお花のお世話をしたりと、季節の移ろいを肌で感じています。
皆さんのご家庭にもお便りが届いたと思いますが、今年も秋に開催されるPTA大会の準備が始まりました。私も実行委員として式典の部のダンスと合唱の指導に入っておりますので、今年も多くの保護者の方々とお話しをしながら歌ったり、踊ったり出来るのを楽しみにしています。
城之橋幼稚園と他の幼稚園の違いは多くありますが、中でもその違いが如実に現れるのは園で歌う曲の数です。以前、他園の園長先生に聞いてみた所、城之橋の子ども達は他園と比べて2倍~3倍の数の歌を歌っていることが分かりました。これはもちろん、毎日クラスで行われる「お礼拝」で讃美歌を歌うという事もあると思います。この気付きは、改めて人の声、特に歌声によって養われる心が、この城之橋の空気を作っているのだなと感じました。私も子どもの頃、親から多くの歌を歌ってもらった経験があります。寝る前にお布団の中で子守歌を歌いながら寝た経験は、かけがえのない、人生の宝です。
 しかし、思い返してみると、普段の生活の中で、私たちはどれほど歌っているでしょうか? ひと昔前には、童謡や子守歌、流行歌などをみんな口ずさんで、料理をしながらでも、お風呂の中でもよく歌っていました。しかし近年、日常生活の中で、私たちが小さいころには溢れていた歌が、失われているような気がします。もちろん全く歌わなくなったわけではありません。カラオケに行けば、隠されていた見事な歌声を披露してくれます。日常生活の中で流れていた歌声が減ったことが、私たちの子どもの世代にどのような形で表れているのかは分かりませんが、少なくとも私自身は、母親が何気なく口ずさんでいた鼻歌や歌声を聞いて育ち、それが自分の心の平安につながっていると感じています。
子ども達と私たちの生活が、豊かに祝され、恵みがあふれるものとなりますように、お祈り致します。

 

 

6月『探しなさい。そうすれば、見つかる。』(マタイによる福音書 7章7節)

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「見つかることを信じて」                     園長 浦上 充

色とりどりの草花が咲き、爽やかな新緑の季節となりました。梅雨に入るまでの束の間、子ども達は全力で外遊びを満喫しています。私たち大人にとっては、すぐ近くの公園でも、お友達と手をつないで歩いて行くお外は、多くのわくわくやドキドキの詰まっている小さな冒険です。子ども達は、少しずつ経験を積み重ねながら、すくすくと成長しています。
「探しなさい。そうすれば、見つかる。」今月与えられた聖書のみ言葉は、そんな子ども達にぴったりの言葉です。子ども達は、毎日いろいろなものを探しています。それは、小さな虫だったり、サラサラな砂だったり、私たちが気にも留めない所から自分だけの宝物を見つけ出してきます。時には大事にし過ぎて洗濯機の中でガラガラと音を立てて、怒られる事もありますが、そんな事は気にしていません。子ども達にとって、その一日一日が、かけがえの無い宝物なのです。
 先日、園庭で遊んでいる子どもに呼び止められて、「園長先生にだけ特別だよ」と言って、そ~っと宝物をくれました。小さな両手の中に大事に大事に包まれていたのは、きれいなまんまるい石でした。幼稚園がこれまでの場所から移転し、園庭の土も新しくなりました。通いなれた前の幼稚園だったら、どこにどんな石があって、サラ粉がどこにあって、ダンゴムシがいる場所だって、みんな良く知っていました。しかし、全てが新しくなって、新しい冒険が始まりました。どこにダンゴムシがいるのかな。どこにサラ粉があるのかな。そうやって、子ども達は遊びを通して宝物を見つけていきます。その子からもらった石は、新しい園舎で初めてもらった、大切な私の宝物になりました。 私たちの人生は、すべて「求める」事から始まります。一見、不可能とも思えることも、祈り求める中で道が開かれます。子ども達がこれから歩む世界が、平和で恵みに満ちたものとなりますよう共に求め、その道を探していきましょう。

5月『神は愛です』(ヨハネの手紙Ⅰ 4章16節)

「一歩一歩」                           園長 浦上 充

さわやかな風が吹き、お外へ出るのが気持ち良い季節となりました。お家でも、子ども達が一生懸命作った「こいのぼり」が元気に泳いでいることと思います。春に入園してきたお友だちも次第に幼稚園に慣れ、元気な声が幼稚園に響いています。
研修会や会議などで園外に行くと「城之橋幼稚園の特徴は何ですか?」と、よく聞かれます。これまでは「縦割り保育」や「心の教育」を説明してきましたが、最近は「うちの子たちは良く歩きます」と語ることが多くなりました。
特に福井は、車社会の中で子ども達は育ち、意識しなければ、歩くという経験はなかなかできません。その点、うちの子たちは「あじさい遠足」や「どんぐり遠足」の時、足羽山まで歩いて行きますし、園外のお散歩や園外保育にもよく行きます。しかし、だからと言って、特別にそのことを掲げて保育をしているわけではありません。「歩く」ということは、昔から大切に守って来たことで、特別に取りあげる事では無かったからです。
世間では、人よりも早く前に進むこと、目標を達成することが「良いこと」であると言われます。確かに、誰よりも早く、多く学ぶことが出来れば、将来の可能性や人生の選択肢が増えるのも事実です。より良い人生を歩む為には、人よりも早く進むことが大切かもしれません。しかし、気を付けなければ、その考え方は、幼稚園の世界にも入り込んできます。
 「うちの子、幼稚園なのに漢字の読み書きも出来て、算数の演算も出来るのよ。」と言う喜びの声を聞いたことがあります。確かにこれは素晴らしいことです。その子の能力とご家庭の努力は並大抵ではありません。しかし、速く走ろうとすると何も周りが見えにくくなります。それは、私たちが目指しているものではありません。子ども達は、園外保育に行くと、ポケット一杯に宝物を詰めて帰ってきます。綺麗な石やドングリ、時には虫だったりします。その一つ一つは、私たちにとっては、取るに足りないものですが、子ども達にとって、その一つ一つは、自分の足で一歩ずつ歩いてきた中で見つけた、この世界の一部なのです。子ども達は、私たち大人の人生の歩みをちゃんと見ています。私たち大人は、この愛する子ども達が大人となるための手本となる歩みを示してあげたいですね。皆さんの歩みに神の豊かな導きがありますように。

2016年度 『キリストはわたしたちの平和であります。』(エフェソ2章14節)

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「 平和の内に歩む 」                                  園長 浦上 充

ご入園、ご進級、おめでとうございます。
 満開の桜が咲き誇り、子ども達の新しい歩みを祝福しています。城之橋幼稚園は今年、18名の新しいお友だちを迎えました。これから、たくさんの楽しい出会いと、わくわくするような出来事が待っていると思うと、とても嬉しいです。つばめ組18名、ひよこ組25名、たまご組20名、ぴんく組8名、計71名での新しいスタートです。また今年の春は、城之橋幼稚園も園舎が新しくなり、幼稚園にとっても新しいスタートとなりました。全てが新しく、これまでの園舎にはない戸惑いもありますが、幼稚園が歩んで来た89年の歴史と伝統を守りつつ、いつも子ども達を中心にこれから自分達の幼稚園を形作っていきたいと願っております。
 2016年度の年間聖句には、「キリストは、わたしたちの平和であります。」という聖書の御言葉(みことば)が与えられました。聖書には、「平和を求める」「平和を実現する」といった言葉がよく記されていますが、実際にこれを実現することが、どれほど難しいか、教会(キリスト教)は歴史の中で経験してきました。「平和を実現する為には戦争をしなければならない」と、間違った解釈をした時代もありました。今年の年間聖句は、「キリスト」その者が平和であると語ります。人と人との生きた交わりが、その基礎となります。城之橋幼稚園もキリスト教主義の幼稚園として、「心」の教育を特に大切にしてきました。
人の痛みに気付く心、人の優しさに触れ合う心、人を守る心、その基礎がこの幼稚園で過ごす子ども達の頃に培われます。これから歩む一年間が、多くの発見とやさしさの詰まったものとなりますようお祈りいたします。

12月『いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ』(ルカ2章14節)

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「 思いを巡らせる愛 」                                  園長 浦上 充

メリー クリスマス! 今年も、待ちに待ったクリスマスがやってきます。幼稚園では毎日、聖誕劇(ページェント)のセリフや合唱の美しい声が元気に響いています。特に今年は、今まで私たちと共に歩んで来た現園舎の礼拝堂で迎える最後のクリスマスとなります。キャンドルの灯りを手にした子ども達の美しい歌声が響く事を、楽しみにしています。
 世界で最初のクリスマスの日、イエスさまは馬小屋で生まれ、飼い葉おけ(家畜のえさ箱)に寝かされました。今年は、イエスさまがお生まれになってから2015回目のクリスマスです。 プレゼントを用意するそれぞれのご家庭のサンタさんたちにとっては大変な季節ですが、この時期は本当に恵みが溢れる時となります。多くの愛が注がれるからです。プレゼントを用意する時、私たちはそれを受け取った時の子どもの笑顔を心に思い描き、「どんなプレゼントが欲しいのかな?」と、その子どもに思いを巡らします。本当に喜ばれるプレゼントは、その子どもの事を思う真実の愛がなければできません。
クリスマスの夜、天使たちは天上から語りました。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」この言葉には、「この地上が平和と愛で満たされますように。」「全ての者がやさしい心で人を迎え入れる事が出来ますように。」という思いが詰まっています。目には見えませんが、子ども達を思う時、また家族の事を思う時、私たちの周りには、愛を運ぶ多く天使たちが飛び交っています。クリスマスは奇跡が起こる日です。家族みんなで、幸せいっぱいのクリスマスをお迎えください。

11月『平和の種が蒔かれ、ぶどうの木は実を結び 大地は収穫をもたらし、天は露をくだす。』(ゼカリア書8章12節)

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「ひとりひとりの色」                       園長 浦上 充

秋の深まりと共に、朝晩の風が冷たく感じられるようになりました。お天気の良い日は、園庭から楽しく元気にお友達と遊ぶ声が聞こえます。公園の隣に建築中の新しい幼稚園園舎も鉄骨組上げが完成し、建物全体の大きさが見えてきました。毎日子ども達と眺め、わくわくしながら完成を待っています。
気温や天候も含めて、ちょうど過ごしやすい頃だからでしょうか、読書の秋、芸術の秋、食欲の秋と、他の季節と異なり、秋には多くのテーマが付けられています。
子ども達が描いた「いもほり遠足」の絵を見ながら、ある事に気が付きました。皆、同じように見えて、少しずつ目の付け所が違うのです。ある子は収穫したお芋の大きさや長さに感動し、ある子は○○ちゃんと一緒にお芋を掘ったという思い出を描き、またある子は楽しかった感動をダイナミックに表現していました。正に「十人十色」です。
11月の聖書のみ言葉は、そんな子ども達の様子を私たちに伝えてくれます。子ども達には、神さまから一粒ずつ「平和の種」が蒔かれています。なかなか目が出なくても、しっかりと根を張り、にょきにょきと伸びていく力を蓄えています。世界情勢が不安定な中、私たちは、子ども達が健やかに成長し、また愛の溢れる人になって欲しいと強く願っています。その願いはきっと実を結び、大きな収穫をもたらしてくれることでしょう。収穫の秋。子ども達と一緒にこの季節を堪能して欲しいと思います。そして、また改めて、この子ども達が健やかに成長するように祈りを合わせたいと思います。

10月『わたしは主によって喜び、わが救いの神のゆえに踊る。』(ハバクク書3章18節)

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「心からの笑顔」                         園長 浦上 充

運動会が終わり、いよいよ秋本番です。幼稚園では、運動会を通して子ども達が今まで以上に元気に走り回っています。つばめ組さんもびゅんびゅん縄跳びが飛べるようになり、小さいクラスの子たちからは憧れの目で見つめられています。この子たちはこれから憧れのお兄ちゃん・お姉ちゃんの姿を目指して、大きく成長していくことでしょう。
今月もそんな私たちにぴったりな聖書のお言葉をいただきました。私たちの身体というものは、私たち自身の心と大きな関係をもっています。だからこそ、大きな喜びに包まれると私たちの身体は自然と動くのです。そして逆に、悲しみに襲われ、苦痛を味わう時、私たちの体は固く閉ざされ動かなくなります。子ども達の姿を見ていると、そんな純粋な人の姿を感じさせられます。運動会で子ども達は、本当に最高の笑顔を見せてくれました。演技ではなく、本当に心の底から楽しんでいるからこそ出てくる笑顔です。
最近、社会の中には、「自分のやっている仕事が面白くない。」「面白くないから、一生懸命やる気が起きない。」と言う人がいます。でも本当は、逆だと思うのです。どんなに面白い仕事でも、中途半端な気分でやったら面白くありません。どんなに面白い遊びでも、遊び半分でやったら面白くありません。何をするにせよ、一生懸命行うから面白くなり、心が弾むのです。この季節が喜びと踊りに満ちたものになりますように。

9月『あなたに平和、あなたの家に平和、あなたのものすべてに平和がありますように。』 (サムエル上25:6)

 

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「 心の土台 」                  園長 浦上 充

今年の夏も暑かったですね。まるで口癖のように「暑い、暑い」と知らずに口から出てくる毎日でしたが、子ども達は暑さにも負けず存分に夏を満喫したようですね。ご家庭ではどんな夏休みだったでしょうか?
 2学期が始まりました。運動会やお楽しみ会、そしてクリスマスと楽しいことが目白押しの2学期です。今学期も子ども達と共にかけがえのない時を歩んで行きたいと願っています。
 毎日楽しみに見ている幼稚園の新築工事は基礎工事が仕上げに入り、やっと建物の広さが見えてきました。「建物は、その土台(基礎)で決まる!」と、昔からよく言われますが、実際に建築現場を見ているともどかしいものです。1本でも柱が立ってくれたら、「すごい! 職人さんはあんなことも出来るんだな。完成まで順調に進んでいるんだな。」と目で見て感じられるのですが、基礎工事中は地面の底からなかなか上に伸びていきません。しかし、先日間近で見せていただいて驚きました。新しい園舎の下23m下に鉄筋とコンクリートの大きなしっかりとした土台が組まれていました。
もしかしたら子ども達も同じなのかもしれません。なかなか目に見える成果は表れません。しかし、その下ではしっかりと土台が形づくられています。この土台が傾いてしまったら、どれほど美しい建物が立っていたとしても、意味がなくなってしまいます。今造られている子ども達の土台は、将来につながる大切な土台です。9月の聖句は、「平和がありますように」という祝福の言葉です。心の底から、人々に平和を伝えられるような土台を、私たちも心の中にしっかりと形作っていきたいと願います。

 

『7月 主はわたしたちを造られた。』 (詩編100編3節)

「 造られた者 」                        園長 浦上 充

 あじさいが美しい花を咲かせる頃となりました。まだ梅雨が続いていますが気持ちの良い晴れ間を縫って、城之橋の子ども達は、どろんこあそびをしたりお花のお世話をしたりと、季節の移ろいを肌で感じています。
先日行われました「保護者向けの建築工事説明会」には、多くの方々のご参加を頂き、誠にありがとうございました。園舎の建築工事について、皆様のご理解とご協力をいただき大変感謝しております。駐車場や保護者会活動など、様々な点でご迷惑をおかけし本当に申し訳ございません。2009年より準備をしてきた新園舎の建築も準備が整い、いよいよ工事が始まりました。工事は今年度いっぱいかかり、2016年度からは新しい園舎での生活が始められる予定です。これから毎日、子ども達と共に、公園越しに新しい園舎が組上げられていくのを眺めながら完成を待ち望みたいと思います。
 7月に与えられた聖書のみ言葉は、園舎の建築が始まった私たちにぴったりの言葉が与えられました。
「主はわたしたちを造られた。」この世界は、本当に美しいものや素晴らしいもので溢れています。神さまは、そんな一つひとつの中で生きて働き、私たちには特別に「子ども」という新しい生命(いのち)を与えてくださいました。
 この詩編は、その新しい生命を肌で実感した感動と愛が溢れています。私たちは人生の中で様々なことに出合います。自分の努力で何とかなることもありますし、どうしようもできないこともあります。しかし、その場その時の選択が私たちの人生を形作っていきます。今日も神様が共にいて、新園舎の工事を守られますように。そして、子ども達の健やかな成長と歩みを守られますように。

『6月 実に、キリストはわたしたちの平和であります。』 (エフェソ2:14)

「 目に見えないものとの出会い 」                園長 浦上 充

 爽やかな新緑の季節となりましたね。梅雨に入るまでの束の間、子ども達は全力で外遊びを満喫しています。この時期、子ども達は毎日いろいろなものと出会います。小さなお花や虫たち、さわやかに吹く風やキラキラ輝く太陽。そのような多くの出会いを通して子ども達はすくすく成長しています。
 イタリアにラクリマ・クリスティ(Lacryma Christi)という名前のワインがあります。名前の通り「キリスト(イエス様)の涙」というブドウ酒です。このワインには面白い逸話があります。12世紀、イタリアのナポリでは、戦争が絶えませんでした。その様子を静かに憂いていたのが、天国のイエス様でした。ナポリの悲惨な戦争の様子をご覧になっていたイエス様は、一しずくの涙を流されました。涙が落ちた所にはブドウの木が生え、その実から素晴らしく味わい深いワインが出来たのです。人々はこのワインを愛し、戦争が絶えなかったこの地域を大切に守るようになり平和が訪れました。
 「イエス様の涙からブドウの木が生える」あたりのくだりは伝説であるとしても、この様にして平和が訪れたという逸話があるなんて素敵ですね。ワインはビンから注ぎ出され、周りの空気と出会うことによって初めてその本当のおいしさが引き出されます。ワインはそんな目には見えない空気と出会うことによって、本来持っている素晴らしい姿を表してくれるのです。
 子ども達も、毎日多くの目に見えるものと目に見えないものに出会っています。その中で、一人ひとりが与えられている素晴らしい賜物を私たちおとなに見せてくれます。今月も子ども達を真ん中において、共に生きていきましょう。

『5月 初めに、神は天地を創造された。』 (創世記1:1)

「 天上大風(てんじょうおおかぜ)」
園長 浦上 充

 5月に入り、さわやかな風が吹く心地よい季節となりましたね。お家では、子ども達が作った「こいのぼり」が元気に泳いでいることと思います。新入園児のお友だちも次第に幼稚園に慣れ、園外にお散歩へ行く元気な声が聞こえてきます。

 先日、宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」を初めて見ました。戦闘機ゼロ戦(零式艦上戦闘機)を設計した堀越二郎さんの事は、昔から本などで知っていていたので興味はあったのですが、テレビ放送されるまでこの映画を見る機会がありませんでした。このアニメの中でふと気が付いたのは、東京大学の正門前に立つ「天上大風」と記された一つの石碑です。これは太平洋戦争において学徒出陣し、亡くなった同窓生を悼んで建てられたものです。当時は、天上に神風が吹き、戦争に勝つ事が出来るようにと多くの人が祈りました。神風は平和の風とは言えません。それが吹くようにと祈る事は、結果的に多くの血を流し、悲しみと痛みを生み出すこととなりました。その悔い改めとして、良寛禅師が子ども達にせがまれて詠んだ、大きな風が吹いて凧が空高く昇るように、と言う願いが込められた「天上大風」という言葉を石碑として建てたそうです。

 5月の聖句に記された「初めに、神は天地を創造された」という言葉は、『聖書』の1ページ目に記されている言葉です。この世界は初め、神さまによって平和な場所として創造されました。この世界を受け継いできた者として、これから子ども達が歩む人生も平和で健やかであって欲しいと願っています。一つ一つのご家庭の上に、神さまの健やかな癒しの風が吹きますように。皆さんの歩みに神の豊かな導きがありますように。

ご入園、ご進級 おめでとうございます。

2015年度 年間聖句
「平和を実現するものは幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」
(マタイ5:9)

「 平和を実現する者たち 」                園長 浦上 充

 ご入園、ご進級、おめでとうございます。
 満開の桜が、子ども達の新しい歩みを祝福するかのように美しく咲き誇っています。城之橋幼稚園は、今年22名のお友だちを迎えました。これから、たくさんの楽しい出来事との出会いが待っていると思うと、私たち教師もわくわくしています。つばめ組12名、ひよこ組17名、たまご組25名、ぴんく組10名、計64名での新しいスタートです。
 2015年度の年間聖句には、「平和を実現するものは幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」という素晴らしい聖書の御言葉(みことば)が与えられました。私がこの言葉の中で特に大切だと感じたのは、「平和を実現するもの」が、「その人たちは」と複数形になっている所です。
 今、幼い子ども達が巻き込まれる事件や事故、戦争が世界中で起こっています。平和を実現することが、本当に求められています。しかし、私たちが求めている平和とは、自分一人が幸せになる事でも、一人のヒーローに悪をやっつけてもらう事でもありません。城之橋幼稚園が求めている平和とは、みんなで実現していくものです。おもちゃを取り上げて意地悪をしてくるお友達に対して、力で応じるのではなく、「どうして、そんなことするの?」「一緒にあそぼうよ」と、優しい言葉がけが出来る人に育って欲しいのです。
 城之橋幼稚園が、一番大切にしているのは、「心」の教育です。私たちは、人の痛みに気付く心を培い、みんなが仲良くなる為にはどうしたらよいのかを考え、実現していく子ども達になって欲しいと願っています。これから歩む一年間が、多くの発見とやさしさの詰まったものとなりますようお祈りいたします。

『3月』 あなたがたも愛によって歩みなさい(エフェソ5:2)

「 きりすとに倣(なら)う 」                園長 浦上 充

 幼稚園では各クラス、締めくくりの時を過ごしています。子ども達は、幼稚園で多くの事を経験し、一つひとつ自分のものにしてきました。私たちはその姿に、喜び、時に心配したりします。

 作家の三浦綾子さんは、私たちの人生を次の様に語っています。「9つまで満ち足りていて、10のうち1つだけしか不満のない時でさえ、人間はまず、その不満を真っ先に口から出し、文句を言い続けるものなのだ。自分を顧みてつくづくそう思う。なぜ私たちは不満を後まわしにし、感謝すべきことを先に言わないのだろう」。
 人はなぜ不満にばかり目が行くのでしょうか。それは自分の思った通りにならない、欲求が満たされていないからです。そんな私たちに対して、使徒パウロは「あなたがたは神に愛されている子どもである」「あなたがたも愛によって歩みなさい」と語りました。
私たちが子ども達に願ってきたのは、「キリストのような人」になって欲しい、「キリストに倣(なら)う人」になって欲しいということです。私たちは、どんな時にも人に優しく接したい、人を愛したいと思っていますが、そのような人生はなかなか歩めないものです。どこかにほころびが出てしまいます。もし、私はいつも人に対して優しく接しているという人がいるのであれば、それは傲慢としか言えないでしょう。「キリストに倣う」とは、自分自身が不完全であることを知っているということです。

 春にはそれぞれの子ども達が新しい一歩を踏み出します。多くの困難があるかもしれません。しかし、その歩みは希望に満ちた道であり、神さまがいつも一緒に歩んでくださる愛に満たされた道です。幼稚園で歌ってきた一つひとつの讃美歌は、子ども達の歩みに大きな力を与えてくれることでしょう。皆さまの歩みが豊かに祝福されますよう、お祈りしています。

『1月』 見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。(詩編133:1)

「 小さな積み重ねと大きな希望 」                園長 浦上 充

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。新しい年が皆さまのご家庭の上に恵み豊かな年となりますよう、教職員一同お祈り申し上げます。
3学期のスタートです。3学期は、幼稚園の子ども達にとって一つの区切りの時、まとめの時です。
 キリスト教では、よく人生を旅に例えます。その旅は必ずしも順調であるとは考えていません。願っていない事や辛い事が多く降りかかってくるのです。だからこそ、神さまは旅人の私たちに様々な言葉で励ましてくださいます。ある時、イエス様は言われました。「思い悩むな」。悩む人間はダメだということではありません。
 私たちは毎朝、子ども達に対してどの様に声をかけて起こしているでしょうか。「いつまで寝ているの。早く起きなさい!」と怒りや否定的な言葉で起こされるのと、自分の意志で早く起きるのでは、同じ行為であっても全く違った意味を持ちます。怒りによって起こされたその日一日が、どのような一日になるのか考えてみてください。朝起きて、顔を洗って...といった、一つひとつの何気ない日常の積み重ねや、周りの大人から投げかけられる一言一言によって、子ども達は自分の生き方や考え方、存在そのものを形作っていきます。その中で、私たち大人が子ども達に何を求め、どの様に導いていていくのか、そうした小さな事の積み重ねと小さな出会いを大切にしながら、一歩一歩懸命に歩んでいきたいと願います。
 2015年が皆様の上に祝福豊かな年となりますように。

 

『12月』 さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか。(ルカ2:15)

「 あなたがたへのしるし 」                   園長 浦上 充

メリー クリスマス!! 子ども達が大好きなクリスマスがもうすぐやってきます。幼稚園では毎日、聖誕劇(ページェント)のセリフや子ども達の美しい歌声が響いています。イエスさまやサンタさん、この時期は子ども達の目がいつにも増して輝いています。
クリスマスの夜、天使たちが一番最初にイエスさまがお生まれになったことを伝えたのは、羊飼いたちでした。王様でも街の人々でもありません。寒さが厳しい荒野。夜通し羊の群れを世話する羊飼いたちは、天使たちの知らせを受けてとても驚きました。それもそのはず。彼らはいつも外で羊と共に生活をしており、世間からは人として認められていなかったのです。当時、この地域では家がない者には戸籍がありませんでした。そんな境遇の彼らの所に、神さまは天使を遣わし、喜びの知らせを告げたのです。「あなたがたへのしるしとして、この知らせを伝えます。救い主がお生まれになりました。行きなさい」と。
イエスさまは、貧しい馬小屋でお生まれになりました。それは、貧困や不当に差別を受けている人の「救いのしるし」となるためです。「メリー クリスマス!(主のご降誕おめでとう!)」この言葉には不思議な力があります。イエスさまが生まれたからだけではありません。この日は、人々を笑顔にする力があります。プレゼントを用意するサンタさんたちにとっては大変な季節かもしれませんが、クリスマスの準備期間であるアドヴェント(Advent/待降節)の季節を、子ども達と共に喜びをもって過ごしたいと思います。家族みんなで、豊かで恵みに満ちたクリスマスをお過ごしください。

【豆知識】クリスマスは、12月24日の日没から、1月6日の日没(博士たちがイエスさまを見つけた日)まで続きます。

 

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